私を拾ってくれますか?
「おはよ。話があって」
「何?」
「いや、その。お願いがあってさ」
お願い。昨日見られていたことと関係しているのか、はたまた私が告白したことか。まさか告白を旭が断ったことを、取り消したいとか?そんなの、こちらからお断りだ。私は諦めたっていうのに。
「俺、星のこと好き、かも」
私の目を見ずに、口先で籠る言葉。
今さら!?気まずくなったのも旭の目を見ても何も思わなくなったのも、どうしたら良い?傷ついたけど、これも青春かもしれないとか新しい出会いもあるって切り替えたのに。
「そんなの…、自分勝手すぎるよ」
「分かってる…。星が昨日、誰か分かんないけど一緒に居るの見てさ。俺の方チラッと見て、余裕そうに星に近づいてた」
「あの子は…、別に何でもないよ」
「何でもない子とキスするの!?」
やっぱり見てたんだ。奈垣くんの突然の行動は、旭がいたからだった。でも旭がいたからって、あんなことする必要あった?
「あんな軽いやつに星が惹かれてるんだと思ったら、幼馴染の俺が守らなきゃって思って」
「いい。付き合う人は自分で選ぶ。傷つくのも自分で選んだことだし、旭には関係ない」