私を拾ってくれますか?



____




「星、今日は一緒に帰ろ」




不貞腐れていそうな奈垣くんに話しかけようと放課後を狙ったけど、話しかける前に紗奈に廊下に連れ出されてしまった。




「奈垣くんに話しかけようと思ったのに!」


「ダメだよ、言われてから自分の間違いに気づくようなやつ。星が傷ついてることも分かってないんだよ?」


「奈垣くんはそんな人じゃないよ…」




紗奈の前で泣きじゃくった日、紗奈が私を置いて先に教室に行った。ただ私を落ち着かせるために1人にしてくれたんだと思っていたけど、今の言い方を聞くと、先に教室に行って奈垣くんに何かを話したんだろう。


守ってくれるのは嬉しいけど、問題はちゃんと解決したいから、奈垣くんから離れるようにアプローチはしないでほしい。



紗奈を横目で睨んで、いつ逃げて教室に行こうか機会を狙って廊下をダラダラ歩いていると、前からボクシング部のマネージャーが歩いてくるのが見えた。




「あ、あなた知ってる。爽太に付き纏ってる人よね?」


「別に付き纏ってはないけど」



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