からかわないでよ、千景くん。
「えっと…まだ2日目だよ、志緒ちゃん」
そう言うと、志緒ちゃんは机に突っ伏しながら叫んだ。
「これからが心配なの〜!!」
志緒ちゃんは、千景くんが私をからかって遊んでることを知っている。
1年のとき、あまりにも毎日からかわれて、耐えられなくて志緒ちゃんに相談したのがきっかけだった。
最初の頃は「なんだアイツ!」って握り拳つくってた志緒ちゃん。
でも最近は、そこまで怒ってないみたい。
むしろ、「早く告ればいいのに〜」なんて、よくわからないことを言ってくる。
「てか、なずな顔赤くない?熱とかあるんじゃない?」
志緒ちゃんが急に真顔になって、私の顔を覗き込んできた。
「え?大丈夫だよ〜!元気!」
そう言って笑ってみせたけど、確かに朝起きたときから、少しだけ体が重かった気がする。
なんとなくぼーっとするし、頭もふわふわする。
でも、熱はなさそうだし…たぶん平気。
私は自分の額に手を当ててみた。
うん、たぶん…大丈夫。 たぶん。