からかわないでよ、千景くん。
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「俺のこと、好き?」
唇を重ねながら、問いかける。
なずなの呼吸は浅くて、答えなんて出せる状態じゃない。
それでも、聞きたくなる。なずなの気持ちを、ちゃんと知りたくて。
「ねぇ、なずな。ちゃんと答えて」
――答える暇なんて、与えてないのは俺だ。
でも、止まれなかった。
なずなの表情が、声が、全部俺を引き寄せる。
「口、開けて」
とろんとした目で、小さい口を開くなずな。
その仕草が、たまらなく可愛い。
「いい子。そのまま、口開けてて」
俺の言葉に、素直に従うなずな。
その姿に、胸の奥がじんわり熱くなる。