からかわないでよ、千景くん。
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チャイムの音で、ふと目が覚めた。
「あれ…どこ…?」
ぼんやりとした頭で周りを見渡すと、そこは保健室だった。
白い天井。静かな空気。
そして、私はベッドの中。
おでこにひんやり冷たい感触があって、手を伸ばすと冷えピタらしきものが貼ってあることに気づいた。
(あれ…誰が貼ってくれたんだろ)
そう思った瞬間、何かが足に当たった。
「…ん?」
隣を見ると、そこには千景くんがいた。
しかも、私と同じベッドで寝てる。すやすやと。
(なっ、なんで…!?)
心臓が跳ねた。
一気に目が覚めて、私はガバッと起き上がる。
頭がくらっとしたけど、それよりも目の前の状況が信じられなくて。