からかわないでよ、千景くん。
千景くんが教室から連れ出してくれたところまでは、はっきり覚えてる。
でも、そのあとどうやって保健室まで来たのか、記憶がない。
(どういう状況なの…!?)
目の前には、白い天井。
そして、隣には…千景くん。
しかも、同じベッド。
(ど、どうしてここにいるの?)
頭がぼんやりしてて、考えがまとまらない。
でも、心臓だけはしっかり動いてる。 むしろ、動きすぎてる。
とりあえず、枕元に置いてあった体温計を手に取って、熱を測ってみる。
ピピッ。
表示された数字は、37.9℃。
(うわ…やっぱり熱ある)
千景くんが隣にいるし、熱もあるし、頭が働かないし…。
もう、何がなんだか分からない。
…なんで、こんなに近くにいるの? なんで、私の隣で寝てるの?
考えようとしても、熱のせいか思考がふわふわしてて。