からかわないでよ、千景くん。
「まだ熱あるじゃん。寝てて」
千景くんの声は、静かで。でも強くて。
「でも…」
私は靴を履いて立ち上がろうとしたけど、千景くんがベッドの上から私の足に手を伸ばして、履いた靴を脱がせてきた。
「ちょ、千景くん…!」
びっくりして声を上げると、彼は優しく私の肩を押して再び布団の中へ戻してくる。
「まだ寝てないと」
「でも、これ以上授業休めないよ…」
「俺も一緒に休むから大丈夫」
…え? 何が大丈夫なの?