からかわないでよ、千景くん。
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次の日、千景くんは学校を休んだ。
熱を出したらしい。
ラインを送るのも気まずくて、さっきから「大丈夫?」と たった一言を打っては消してを繰り返している。
スマホとにらめっこしていると—— 影が落ちた。
顔をあげると、平さん。
「月城さん…千景くん、大丈夫かな?」
ドキッとする。
なんで、平さんが心配するの?
千景くんには—— 私がいるから。
……って、 昨日喧嘩したくせに、何言ってるんだろう。
「月城さん?」
「……あっ、うん! 放課後、お見舞い行ってくるね…」
平さんの目を、まっすぐに見れない。
やだ、こんな自分。
「……月城さん、もしかして私のこと嫌い?」
「えっ!?」
「そうじゃないか… 千景くんの隣の席だから、気になる?」
「うっ…」
言い当てられて、言葉が詰まる。
すると、平さんは—— クスっと笑った。