からかわないでよ、千景くん。
「なずな、そんなに潜ったら息苦しいよ」
布団の中に隠れてる私に、千景くんの声が届く。
(誰のせいだと思って…!)
心の中で叫びながら、私は布団の中から声を絞り出した。
「千景くんがどいてくれないなら、隣のベッド行く…」
このままここにいたら、ほんとにおかしくなりそう。
顔も見れないし、心臓も落ち着かないし、もう限界。
ベッドから抜け出そうとした、その瞬間。
「だーめ」
千景くんの腕が、私のお腹に回された。
そして、後ろからぎゅっと抱きしめられる。