からかわないでよ、千景くん。
「もう一回、一緒に寝よ。ね?」
その声は、優しくて、甘くて。
ぎゅっと抱きしめる力が、少しだけ強まった。
(まって…心臓が爆発しそう)
背中に千景くんの体温が伝わってくる。
腕の力も、息づかいも、全部が近すぎて。
頭が真っ白になって、何も考えられない。
でも、体は動かなくて、心だけがぐるぐるしてる。
「は、離して、千景くん…」
声が震えた。
自分でもびっくりするくらい、弱々しい声だった。
なんで私、抱きしめられてるの?
こんな状況、耐えられないよ…。