からかわないでよ、千景くん。



荒々しくベッドに倒されて、リボンを取られる。



「なずなは、どこ触ってほしい?」



プチプチと、シャツのボタンが外されていく。



「……意地悪なこと、言わないで」



クスッと笑う千景くん。

あぁ、もう。ほんとに、好き。


ボタンを全部外されて、シャツを脱いだ瞬間——



「わっ……!?」



待って、待って……うそ!?

ツーっと、流れてくる感触。



「え……」


「はっ、鼻血!?」



バッと顔を抑える。
千景くんは、机に置いてあるティッシュを取ってくれる。



「起きて」



言われて、鼻をつまみながら起き上がる。


さ、さいあく――!!! 泣きそうっ……!



「ふっ……ははっ……」



珍しく声を出して笑ってる千景くんを睨む。



「ほんと、おもしろいね。かわいい」



って。

どこが?これのどこが可愛いの……!?


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