からかわないでよ、千景くん。
「はは、かわいー」
千景くんが、私の頬をそっと触りながら言った。
目を開けると、笑ってる顔が見える。
その笑顔に、きゅっと胸が締め付けられた。
「早く、俺の気持ちに追いついてね」
その言葉に、心臓が跳ねる。
「それって、どういう―――」
どういうこと?って聞こうとした瞬間。
チュッ。
頬に、触れるか触れないかくらいの軽いキス。
一瞬すぎて、何が起きたのか分からなかった。
でも、頬がじんわり熱くて。 心臓が、ドクンって跳ねた。
「……っ!」
言葉が出ない。 顔が真っ赤になるのが、自分でも分かる。