からかわないでよ、千景くん。
「笹村と?」
その言葉に、びくっとする。
(知ってたんだ…)
千景くんは、私の前にしゃがんで膝を見ながら「いたそー」なんて笑ってる。
その顔は、いつものからかうような笑顔で。
(千景くん、私が笹村くんと組んでるの…知ってたんだ)
なんでだろう。
ちょっとだけ、胸がざわついた。
「笹村、運動できるのにね。なずなが足引っ張ってんのかな」
千景くんが、さらっとそんなことを言う。
(ひどい…!)
千景くんは、私の手から絆創膏を取って、膝に貼ってくれた。