エリート官僚と偽りの婚約 ~魔法が解けるまで、あなたと仮初の恋をします~
ありきたりに、「いってらっしゃい。気をつけて」と言って彼を送り出した翌朝。
図書館に出勤した私は、いつも通りに働いた。午前中は、返却図書の配架とカウンター業務に追われた。
そうして、13時からの休憩時間。
私は図書館の利用者として、図書の検索端末を使った。
今回の正俊さんの出張は、一泊二日の出張だった。正俊さんの帰宅を待つ夕方に、テレビで流れていたあるニュースに意識が向いた。新潟県、とアナウンサーの声が読み上げたから。
コンロの火を止めてテレビに視線を向ける。ニュースの内容は、こういうものだった。
新潟県は昨年、「利益を生まない」と判断した県立大学の廃止を決めた。だけど、志願者を毎年十分に確保し、県内高校生の主たる進学先の一つだった県立大学の存続を望む声は多かった。それでも、県は財政改革を掲げ、4年後には県立大学を廃止する方針だった。ところが、ここに来てその方針が覆った。
正俊さんの所属は、文部科学省の高等教育局、大学振興課だ。もしかしたら、このニュースに関わっているのかもしれないと思った。
ニュースが別の話題に切り替わったので、料理を再開した。
図書館に出勤した私は、いつも通りに働いた。午前中は、返却図書の配架とカウンター業務に追われた。
そうして、13時からの休憩時間。
私は図書館の利用者として、図書の検索端末を使った。
今回の正俊さんの出張は、一泊二日の出張だった。正俊さんの帰宅を待つ夕方に、テレビで流れていたあるニュースに意識が向いた。新潟県、とアナウンサーの声が読み上げたから。
コンロの火を止めてテレビに視線を向ける。ニュースの内容は、こういうものだった。
新潟県は昨年、「利益を生まない」と判断した県立大学の廃止を決めた。だけど、志願者を毎年十分に確保し、県内高校生の主たる進学先の一つだった県立大学の存続を望む声は多かった。それでも、県は財政改革を掲げ、4年後には県立大学を廃止する方針だった。ところが、ここに来てその方針が覆った。
正俊さんの所属は、文部科学省の高等教育局、大学振興課だ。もしかしたら、このニュースに関わっているのかもしれないと思った。
ニュースが別の話題に切り替わったので、料理を再開した。