エリート官僚と偽りの婚約 ~魔法が解けるまで、あなたと仮初の恋をします~
*2章* 華やかなパーティー
仕事終わりに、駅ビルの7階にある書店に立ち寄った。目的の本を買ったあと、エスカレーターで下りながら、それぞれのフロアを何となく回っていた。2階まで下りたところで、ポップアップのアクセサリーショップに視線が引き寄せられた。少し迷ってから、お店に近づいてみる。
木目の台にディスプレイされたアクセサリーを見た途端、わあ、と思わず感嘆の息がこぼれた。繊細な光を放つ色とりどりの石が、まるで一面の花畑みたいだ。
涼しげな眼差しの女性スタッフさんが、感じよく声を掛けてくれた。ここに並ぶアクセサリーは、全てガラスビーズのあしらいだという話だった。
スタッフさんの話におずおずと相槌を打ちながら、ブルーのカットガラスビーズが使われたヘアピンに目を留めた、平たいビーズが花のかたちに配置されていて、透き通った青いきらめきが綺麗だった。
「青い薔薇……綺麗ですね」
正俊さんの声に、肩が跳ねる。スタンドミラーの前で、慣れないアイラインを引くのに必死だったから、着替えを済ませた彼が寝室から出てきたのに気づかなかった。
肩が跳ねたときに手がブレたから、アイラインが少し歪んでしまった。ペンシルライナーなので後でボカしてごまかすことにして、メイクの手を止めて正俊さんの方を向く。
木目の台にディスプレイされたアクセサリーを見た途端、わあ、と思わず感嘆の息がこぼれた。繊細な光を放つ色とりどりの石が、まるで一面の花畑みたいだ。
涼しげな眼差しの女性スタッフさんが、感じよく声を掛けてくれた。ここに並ぶアクセサリーは、全てガラスビーズのあしらいだという話だった。
スタッフさんの話におずおずと相槌を打ちながら、ブルーのカットガラスビーズが使われたヘアピンに目を留めた、平たいビーズが花のかたちに配置されていて、透き通った青いきらめきが綺麗だった。
「青い薔薇……綺麗ですね」
正俊さんの声に、肩が跳ねる。スタンドミラーの前で、慣れないアイラインを引くのに必死だったから、着替えを済ませた彼が寝室から出てきたのに気づかなかった。
肩が跳ねたときに手がブレたから、アイラインが少し歪んでしまった。ペンシルライナーなので後でボカしてごまかすことにして、メイクの手を止めて正俊さんの方を向く。