あの日の王子様
寒いなー...。

肉まん食べながら帰ろう。

いつものコンビニに寄ろうとした。

ベビーカーを大事そうに抱えてうずくまる彼女。

こんなに寒いのに薄着だ。

暗くてあまり見えないけど、凄いアザや傷が沢山ある。


「大丈夫?」


俺は思わず声をかけた。

顔をあげた彼女は今にも泣きそうな顔をしていた。
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