私なんかが神様のお嫁さんになりました
白様は杏に来た手紙の内容をまずは自分で読むことにした。
すると、急に大きな溜息のように息を吐いた。
その様子を見て何か良くない事が書いてあることを杏は悟った。
「白様、…なにが書かれていたのでしょうか。」
白様は杏に向かって微笑んで見せた。
「この内容は杏が気にすることは無い。我がなんとかするゆえ心配するでない。」
杏は白様の顔を真っすぐ覗き込むように見た。
「白様、私は何もできないかも知れませんが、守られているだけでは嫌です。私に本当のことをお伝えください。」
白様は少しの間、杏の顔を見ていたがフッと小さく笑って表情を緩めた。
「そうだったな…悪かった。杏に心配をかけたくないあまりに嘘をつくところだった。」
「はい。…なんでもお伝えください。」
白様は全てを杏に伝えることにした。
その手紙は天の国からの招待状だった。
しかし、招待されたのは天の国で開かれる女性たちだけの宴。
女性の神々や精霊、妖などが集まる社交界のようなものだ。
どこから知れたのか分からないが、白龍神の嫁ということで呼ばれたのだろう。
女性達だけの集まりには白様もついて行くことは出来ない。
杏はおそらく今回一番の注目の的だ。
白様は心配で杏を行かせたくは無いと思ったのだ。
「杏、無理して行くことはないぞ、断ってもいいのだからな。」
しかし、杏は大きく首を横に振るのだった。
「私が出席することで、白様に恥をかかせてしまうかも知れませんが、私は逃げたり隠れたりはしません。」