私なんかが神様のお嫁さんになりました
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今日はとうとう杏が天の国へお呼ばれの日だ。
天の国からは真っ白な空を飛ぶ馬が引く輝く馬車が迎えに来ていた。

朝から女性達に着物を綺麗に着付けしてもらい、髪を結い上げた杏が部屋から出て来た。
杏の着物には白い龍の柄が空を飛ぶ刺繍があしらわれ、髪には白龍の鱗をイメージした髪飾りをつけている。
この日のために白様が杏のために用意した着物と髪飾りだった。
着物の柄は白様のお母様が考えてくれたそうだ。

「白様、このような素敵な着物をご用意いただきありがとうございます。…私には分不相応なのでは…」

「杏、とても似合っている。分不相応なんて言う出ない。杏は我の嫁であるのだから堂々として良いのだぞ。」

すると白様が杏の手をひいて馬車までエスコートをしてくれた。
そして白様は何か小さな声でボソボソと話し始めた。

「…あの…白様…なにか仰いましたか。」

すこし照れながら白様が声を出した。

「杏、やはり心配だ。天の国までは我も同行させてもらうぞ。」

杏はその後白様に一人で大丈夫だと伝えたが、白様は首を縦に振らず、結局天の国までは一緒に言ってくれることになった。
大丈夫とは言ったものの、不安でいっぱいだった杏にはそれは心強く内心嬉しかった。


杏と白様を乗せた馬車は力強く天へと駆けあがった。
見るみるうちに白様のお屋敷が小さく見える。

雲を抜けると間もなくして空に浮かぶようにしてひろい大地が見えて来た。
どうやら天の国は空に浮かぶ島のような所だった。

「杏、見えて来たぞ。あれが天の国ぞ。」


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