私なんかが神様のお嫁さんになりました


「よく来たわね、杏。…あらあら心配性の白が一緒について来たの。」


出迎えてくれたのは白様のお母様だった。

「…お招きいただき…ありがとうございます。」

お母様は微笑んで杏を見た。

「杏、その着物も良く似合っているわ。緊張しなくて大丈夫よ。さぁ奥の庭にそろそろ皆が揃った頃よ。…あっ、白は今日は本家で待っていなさい。男性は入れない女性たちの宴だからね。」

白様は心配そうに杏に声を掛けた。

「杏、我は本家で父さんと話をしているから、何かあったらすぐに我を呼んでくれ。」

杏は笑顔をつくって白様に頷いた。

そしてお母様と杏は一緒に奥の庭へと進んだ。

大きなく真っ白な門をくぐると、見たこともない綺麗な花々が咲き乱れている広場が広がっていた。
その奥に大きなテーブルが用意されていて、そこにはたくさんの綺麗な女性達が集まっているようだ。
近付いて行くとテーブルにはフルーツやケーキなどが沢山用意されている。

「杏、私はこの会の進行を任されているので少し打ち合わせをしてくるわね。始まるまでゆっくりしていてね。」

杏を会場に案内すると、お母様は打ち合わせがあると言ってどこかへ行ってしまった。

一人残された杏はどうしてよいか分からず、その場に立ち尽くしていた。
まわりを見渡すと綺麗に着飾った美しい女性達が楽しそうにそれぞれ話をしていた。
久しぶりに会ったのか、少し年配の女性たちは手を取り合って再会を喜んでいる。

皆が綺麗な着物やドレスを着ていてとても華やかな会場だ。


< 39 / 42 >

この作品をシェア

pagetop