私なんかが神様のお嫁さんになりました
花嫁
少し古い神社の扉をくぐると景色は一変する。
そこはとても豪華なお屋敷になっていた。
そこには顔を半分布で隠した女性たちが忙しそうに働いていた。
しかし神様と杏に気が付くと皆が笑顔でその場にひれ伏したのだった。
「白龍神様、お帰りなさいませ。…その可愛いお方は?」
神様は笑顔を杏に向けながら皆に紹介した。
「この者は杏といって我の嫁だ!皆も優しく接してくれ。」
すると女性たちは笑顔で大きな拍手をおくってくれた。
「花嫁さまだぁ!」
「可愛いお嫁様!」
次の瞬間、杏はたくさんの女性達に手を引かれていた。
「さぁ、こちらでお着替えしましょう!お風呂の用意も出来ていますよ。」
杏は戸惑いの表情をする。
「あの…私はお嫁さんじゃなくて生贄のはずですが。」
すると女性たちは楽しそうにケラケラと笑い出した。
「白龍神様は生贄なんて受け取りませんよ。」
「でも…昔から生贄の女性は二度と帰って来ないっていわれています。」
女性の中の一人が笑顔で話してくれる。
「以前に生贄とか言われて来た女性もいましたが、皆さんここで静かにお暮しになっていましたよ。」
「それでは以前の女性達も神様のお嫁さんになられたのですか?」
「いいえ。お嫁様は杏様が初めてです。白龍神様は今まで誰も嫁に迎えた女性はいませんよ。」