十年越しの初恋は、永遠の誓いへ
第五十章 永遠の誓い
「あなたじゃなきゃ、駄目なんです」
涙で震える声でそう告げた瞬間、蓮の瞳に強い光が宿った。
十年前、何も言えずに背を向けた彼が――いま、ようやく私をまっすぐに見つめている。
「……紗良」
低く優しい声が胸に沁み込む。
「俺もずっと……お前しか見ていなかった。
守れないと決めつけて、勝手に突き放した。
本当は、誰よりもお前を求めていたのに」
その告白に、堰を切ったように涙が溢れた。
「私も……ずっとあなたが好きでした。
傷ついても、忘れられなくて……何度も心が折れそうになっても、想い続けてきたんです」
気づけば、蓮の腕が私を抱き締めていた。
強く、でも震えるほど切実に。
「もう二度と離さない」
耳元に囁かれた声が熱を帯び、全身を包み込む。
「俺のそばにいてくれ。……これから先、何があっても」
「はい……ずっと、隣に」
言葉を返した瞬間、唇が重なった。
それは十年越しの、ようやく辿り着いた口づけ。
涙の味さえ、甘くて愛おしかった。
「紗良」
額を合わせ、彼が囁く。
「俺と……結婚してほしい」
「……はい」
頬を濡らした涙のまま、笑顔で頷いた。
――永遠の誓い。
すれ違いと誤解を乗り越えた二人の心は、今度こそ固く結ばれた。
十年前に叶わなかった想いが、ようやく未来へと繋がっていく。
涙で震える声でそう告げた瞬間、蓮の瞳に強い光が宿った。
十年前、何も言えずに背を向けた彼が――いま、ようやく私をまっすぐに見つめている。
「……紗良」
低く優しい声が胸に沁み込む。
「俺もずっと……お前しか見ていなかった。
守れないと決めつけて、勝手に突き放した。
本当は、誰よりもお前を求めていたのに」
その告白に、堰を切ったように涙が溢れた。
「私も……ずっとあなたが好きでした。
傷ついても、忘れられなくて……何度も心が折れそうになっても、想い続けてきたんです」
気づけば、蓮の腕が私を抱き締めていた。
強く、でも震えるほど切実に。
「もう二度と離さない」
耳元に囁かれた声が熱を帯び、全身を包み込む。
「俺のそばにいてくれ。……これから先、何があっても」
「はい……ずっと、隣に」
言葉を返した瞬間、唇が重なった。
それは十年越しの、ようやく辿り着いた口づけ。
涙の味さえ、甘くて愛おしかった。
「紗良」
額を合わせ、彼が囁く。
「俺と……結婚してほしい」
「……はい」
頬を濡らした涙のまま、笑顔で頷いた。
――永遠の誓い。
すれ違いと誤解を乗り越えた二人の心は、今度こそ固く結ばれた。
十年前に叶わなかった想いが、ようやく未来へと繋がっていく。