推理×LOVE=?
第二章 消えた私物、深まる謎
学校での財布や化粧品盗難事件は、クラスの雰囲気を暗くしていた。
毎日のように誰かの持ち物が消える。犯人は誰なのか、全く見当がつかなかった。
そんな中、転校生の碧が事件解決に乗り出した。
「なぁ花蓮、ちょっといいか?」
「どうしたの、碧くん?」
「いや、この盗難事件について、少し話したくてさ。」
「盗難事件...?」
碧は真剣な顔で、クラスメイトの持ち物がなくなる状況を整理し始めた。
「まず、盗まれたものが特定できているのは、財布が三つ、化粧ポーチが二つ。どれも女子生徒のものだ。共通点があるとすれば、どれも教室の机の引き出しや、カバンのポケットから盗まれていることだな」
「でも、誰がそんなことを...」
私は不安げに呟いた。
「犯人は、おそらくこのクラスの誰か。それも、普段は目立たない、大人しいタイプじゃないかと思ってるんだ。」
「え、どうして?」
「だって、目立つ奴ならすぐに疑われるだろ?それに、授業中は静かにしている奴ほど、隙を見て行動できる。
それに、先生の目を盗むには、やはり周りに溶け込んでいることが重要だからね。」
碧の推理は、どこか的を射ているように感じられた。
彼の真剣な横顔を見ていると、不思議と安心感がこみ上げてくる。
暁先生への想いは変わらないけれど、碧くんの聡明さに、私は徐々に惹かれていくのを感じていた。