推理×LOVE=?
ある日の放課後、私は教室で一人、インスタグラムに投稿する写真を整理していた。
新しいカフェで見つけた可愛いケーキの写真。
「これ、絶対載せよう!」
そう思ってスマホを操作していると、ふと、窓の外の景色が目に留まった。
夕焼けに染まる空が綺麗だった。
ふと、先生の言葉を思い出す。
「白川さん、今日の授業で分からないところはあったかな?」
あの時、先生が見せた笑顔。
あの笑顔を思い出すと、胸が温かくなる。
しかし、その温かさはすぐに不安へと変わった。
あれから、私の持ち物もなくなっていることに気づいたのだ。
まずは、お気に入りのボールペン。
次に、授業で使うノート。
そして今日、化粧ポーチが、なくなっていた。
「まさか...」
私は恐る恐る自分のカバンの中を確認した。
やはり、ない。
「どうしよう...」
誰かの仕業だと頭では分かっていても、その相手が誰なのか、想像もつかなかった。