クズなキミからの不適切な溺愛
※※

私は吉良くんと合流すると、二人でスーパーで買い物を済ませ自宅へと戻ってきた。

(和馬のこと言い出せなかったな)

(でも心配かけたくないし……あれだけ拒絶すればさすがに大丈夫だよね)


私がエプロンをつけていると、吉良くんがネクタイを外してワイシャツを腕まくりする。

今日はいまから晩御飯である、チキンカツを二人で作るのだ。

私はさっと鶏もも肉を切り分けらキッチンペーパーで水気を取る。


「水気取るんですね」

「その方がカラッとあがるからね」

私はニンニクのすりおろしを鶏肉に擦り付けると、上から塩コショウを振りかけた。

「おお、すげぇ。てか手間かかるんですね」

「そうかな? 慣れたらすぐだよ。あ、吉良くん卵溶いてくれる?」

「了解です」

彼が卵を溶いている間に私はパン粉をバットに入れると、お鍋に油を入れコンロに火をつけた。

「光莉さん、できた」

「じゃあ、卵にお肉つけたら、このバットに入れて。私がパン粉まぶしていくから」

「共同作業すね、頑張ります」

吉良くんが私に半歩近づいて、私の頭に彼の腕がコツンと当たる。

「ち、近くない?」

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