クズなキミからの不適切な溺愛
「ちょっ……と」

「俺、トイプーなんでしょ」

「それはイメージっていうか」

「ま、噛み犬ですけど」

彼が私の耳たぶをぱくんと食べる。

「ひゃ……っ」

思わず、変な声が出て口を押さえると、彼の手がまだ泡だらけの身体に触れる。

「ちょっとどこ触って……」

「洗ってあげますよ」

「待って。だめだめだめ」

「ん? 俺には全然ダメに聞こえないの何でですかね」

「ほんと吉良くん、こんなとこで……やだ」

「可愛い」

軽く抵抗は試みたものの、彼の甘いキスに抗えない。
そして彼の手がするりと足の間に入ってきて、私は身体を震わせる。

「好きだよ」

彼の甘く囁く声に頷けば結局、私は意地悪なトイプーに美味しく食べられてしまうのであった。
< 166 / 218 >

この作品をシェア

pagetop