クズなキミからの不適切な溺愛

「……あの吉良くん、シャワー借りていい?」

「俺も入る」

「それはどういう……」 

「一緒に入ろ」

「ちょ、無理無理っ、丸見えじゃない」

「それは俺も同じじゃないすか」

「だめ。全然リラックスできないよ」

「えー、どうしてもだめ?」

吉良くんは甘えた声を出しながら、ベッドから出ようとした私をさらに後ろからホールドしてくる。


「お願いごと聞いてくれるって言ったじゃん」

「それはもう昨日聞いたでしょ!」

真っ赤になりながら答えた私を見ながら、彼がククッと笑う。

「バレましたか。まぁ、一番のお願い事聞いてもらったから今日は諦めます」

「それはどうも、じゃあお先に」


私はタオルケットを巻いたまま、浴室に向かい、シャワーを浴び始める。

(ふぅ、気持ち)

そして身体を洗っていると、突然浴室の扉が開いた。

──ガチャ

(え?)

「どうも」

振り返れば真っ裸の吉良くんが浴室へ堂々と入ってくる。

「きゃあっ、ばか。何で入ってくんのよ」

「え? 暇だからです」

「意味わかんないっ」

「じゃあわかりやすくいいますね。光莉さんがそばにいないと寂しいからです」

「そんなワンちゃんじゃあるまいし……」

私の言葉に吉良くんが形の良い唇を引き上げると、私を浴室の壁にトンと追いやった。

< 165 / 218 >

この作品をシェア

pagetop