クズなキミからの不適切な溺愛
※※

(もうこんな時間か)

あのあと、俺は風呂場で光莉さんに悪戯すると、そのままベッドでちゃっかり襲ってしまった。

俺の性欲は人並みだ。今まで女の子なんて一回抱けば満たされていたのに、光莉さんに限っては一度じゃ足りなくて、何度でも抱きたくなってしまう。

何度でも抱いて、その度に自分のものなんだと確認したくなってしまう。

(いつも手の届くところにいてほしい)

(俺だけ見ててほしい)

目を離せば誰かに取られそうで、心配でたまらない。できればずっとくっついて彼女から離れずにいたい、なんて思う俺は一体どうしてしまったのか。

(レンアイ童貞……卒業できてんのか?)

(全然っ、わかんねぇ)

初めての彼女への愛情表現の仕方と、束縛の範囲など、恋愛においてわからないことが多すぎて自分でも戸惑うばかりである。

(また亮輔に聞くか……)

(いや最近のAIはなかなかやり手みたいだしな)

そんなあれこれを悶々と考えながら、俺は夕食の後片付けをしている。

「えっと、この食器は二段目だな」  

夕方に光莉さんを送りがてら二人で買い出しをしてから彼女の家にやってきて、夕食を食べたのだ。

(今日の肉じゃがも美味しかったな)

(マジで光莉さんがお嫁さんなってくれたらとか、幸せすぎんな)

俺は全ての皿を丁寧に拭き、元の位置へ片付け終わる。

「よし、食器洗い完了。つぎは」

俺はすぐにお湯を沸かし、光莉さんの為にあたたかいルイボスティーをいれる。

そこへタイミング良く、お風呂を終えた彼女がリビングにやってきた。

「あ、吉良くん。ありがとう」

「こんなのなんてことないです」

ふわりと洗いざらしの髪の匂いが鼻を掠めて、またすぐにでも抱きしめたい衝動に駆られる。    

(やば……風呂上がりとか攻撃力ハンパねぇ)

(もう抱きたいとか、流石に呆れられるよな)

(てか、光莉さんって何でこんなに可愛い生き物なんだ?)

(はぁあ。マジで一生見てられるわ)

(俺の彼女、可愛すぎる)
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