That's not such a big deal, is it?



 「変な内容じゃなくてよかったね」


 「そう、本当にそう。やらかしたかとビクビクしてたのに、肩透かしくらったよー」


 「あ、春風。夜ご飯つくってるときさ、自室見てきていい?まだ確認してなくて…」


 春風にそう告げたのは 莜彩寵 (てふい めぐむ) だった。

 莜彩の側にいる 林堂紬 (りんどう つむぎ) と 海本すずは (うみもと すずは) も「おれも見に行ってくるー!」「ぼくもー」と続けて言った。


 「全然、構わないよ。みんな自由に過ごしてもらって大丈夫!」


 「そう?ありがとう。夕食時までには戻るからー!」


 莜彩はそれだけを言うと、二人と一緒に階段を降りていった。


 「そろそろ、俺はご飯つくってくるわ」


 「あ、あの…春風さんの手伝いしてもいいかな。流石に一人だと厳しそう…だし」


 この場を離れようとした春風に桃瀬が恐る恐るといった感じで提案した。

 余程人に断られることが怖いのか、自信なさげに小さくモゴモゴと喋るので聴き取りづらい。


 「まじ!?大歓迎だよ!寧ろこっちが手伝ってもらっていいの?って感じなんだけど」


 「…あ、ならよかった。ありがとう」


 春風が快諾すると、桃瀬は一気に表情を緩める。

 やはり緊張していたのだろう。

 そして、春風と桃瀬は厨房まで向かった。

 他の人たちは莜彩と同様に部屋探索したり、友達と談笑したりなどで時間を潰すことになった。


< 38 / 52 >

この作品をシェア

pagetop