That's not such a big deal, is it?
「あのさ、みんなって自分の部屋見た?」
少し静かな時間が流れた後、今までずっと傍聴側に回っていた犬飼が問いかけた。
「見たよー。それがどうしたの?」
「僕、部屋の数を数えてみたんだけどね。あれって丁度十九人分だったんだよ」
「そこまでは確認してないけどたしかに二年生の人数にしては少ないとは思ったなあ」
「でしょ?…これって元々、十九人しか参加させないようになってたんじゃないかな。今ここにいない人は最初から死ぬ予定だったかも」
犬飼の考えに誰しもが驚いていたと思う。
それは声が出るような驚きではなくて、声も出ない絶句。
「流石にそれはないんじゃないんかな。マスターだって反抗的な態度を取ってきたから殺したって…」
「いや、犬飼の言うことは一理あると思う。思い出しちゃうから考えないようにしていたんだけど…死んでしまった暁は反抗的な態度なんて取ってなかったよ。何もしてなかったのに殺されたんだ」
「それ…私も見たよ。姉貴たちが死んじゃった後、話がどんどん進んだからもやもやしたままで終わっちゃったから気になってたんだよね」
信じられない、とでも言いたげな人に霊野と恋華がこれが真実であると諭す。
恋華は花蓮の双子の妹であり、そんな恋華を可愛がって褒めまくる花蓮を煙たがるところもよく見受けられる。
しかし、よく一緒にいることも多い上、恋華は別に本当に花蓮を拒絶している訳ではないことから仲は良いのだと思う。
「要するに、退場させるつもりだった人たちの大半が、たまたま都合よく問題児扱いできるような言動を取ってくれたおかげで、それを利用して人数整理も兼ねて強制退場。あとはルール違反だのなんだの、もっともらしい言い訳で取り繕って、はいおしまいってわけですね」
落胆したかのようなため息を吐いた花蓮はところどころトゲを感じさせながら、的確にまとめた。
愛おしげな視線は恋華の方へと向けられている。