That's not such a big deal, is it?
「何もしなかった人はもちろん、いくら何でも従わない姿勢を見せた人も殺しちゃうのは可哀想だよね…」
「まぁ、これから自分たちも死んじゃうかもよ?」
「普通に有り得る話だから笑えねー…」
いつか、この人狼ゲームで死んでしまう。
有り得ない話ではなかった。
むしろそうなる可能性のほうが高い。
だからこそ、こんなにも怖いんだ。
今は休まずずっと動き続けているこの心臓が、ふとしたときに止まってしまうことが信じられない。
「あはは、明日からは役職がそれぞれにある状態なんだから誰かを追放するときはとにかく怪しいやつから吊っておけばよさそうだよねー」
「もしかしたら、まさか…こいつが!?みたいな人が人狼っていうパターンも…」
そんな不穏な空気を読み取り、少しでも場を明るくしようとした人たちのおかげで、みんなも春風も落ち着きを取り戻しつつあった。
「話の腰を折っちゃってごめん。よくある人狼だとさー、『自分は村人だよ!』とか言って疑われないようにするけど、この場合だと誰が敵とか仲間とか人狼以外はわからないじゃん。だから、村人であることを教えちゃったら積極的に村人陣営以外の人に狙われちゃうかもだし気をつけるべきじゃね?」
「ま、まさか…てふてふがまともなことを言うなんて…………!?」
「ひどっ!?」
「すっごい言われようだなー!」
野村の信じられないとでも言うような態度に言われた張本人の莜彩が苦笑し、逆に林堂が楽しそうにけらけらと笑う。
莜彩はよく人をからかったり、ちょっかいをかけたりするけど、いざというときは優しい言葉をかける。
また、客観的な意見を述べることもできる。
林堂はコミュニケーション能力が高く、基本的に関係は広く浅くを心がけている。
それに加えて恐ろしいほどなにも知らなく、純粋である。
そして、ちょっと馬鹿。