家族になった来栖くんと。




「ど、どうしたの…?」


「どうしたもこうしたもあるか。おまえ、学校でなんかあっただろ」


「……ない」



ないよ、なんにもないの。


女子たちは毎日朝から私たちの机を囲んでくるし、みんなでわいわい楽しいよ。

須和くん須和くんって、そればっかりね。


たまたま須和くんが席を外したときなんかはもう、寧々ちゃんがいないと私は消えちゃうくらい。



「つぐみちゃん、なんでも話していいのよ?困ってることとかあったら…」


「ありがとうございます涼さん。お兄ちゃんも…大丈夫だよ」



会話、そこで終わる。
すでに食べ終わっている私以外。

みんなのお皿を片付け終えてまで、私だけがハンバーグに箸をゆっくり通していた。


ようやく食べ終えて、お風呂に入って、自室へと向かう。


近頃になって二世帯住宅にするための内装リフォームが徐々に始まっているので、私の部屋は来栖くんのお隣さんだった。



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