家族になった来栖くんと。




「まだ起きてる?」


「ひゃっ!!」



と、ノック音と一緒にドアの前から。

めずらしく私の返事を彼は待っているらしい。



「お、起きてるよ…?どうかしたの…?」


「ちょっと入るよ」


「えっ…」



そしてまたまた学校のような緊張をここでも感じてしまう。

とくに最近は私のほうが来栖くんを避けている。


あの日、ファミレス。
見てしまったのは私だけ。


たったそれだけが、胸を突き刺すほどに苦しいから。



「俺…なんかした?」


「っ、」


「…やっぱり」



いつのことを言っているの?
過去のこと?前のこと?

どっちのことに対して来栖くんは話しているんだろう。

でももう、そんなの、どっちでもいいよね。



「してない、よ。ただ……」


「ただ?」


「…学校でね。ちょっと女の子たちから…避けられちゃってるんだ」


「は、なんで」



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