家族になった来栖くんと。




なんでって、私もよくはわからない。


たぶん須和くんが簡単に私の名前を呼んじゃったから。

須和くんと隣の席になって、授業中も話しちゃってるから。


席替えで席を交換してあげられなかったから。



「もしかしていじめられてんの?嫌がらせとか?」


「ううん、そこまでじゃないよ。無視…されたり、それくらいかな」



須和くんがいるときは笑顔を向けてくれるのに、いなくなった途端に態度がガラリと変わる。

私はただ利用されているだけなんだ。


須和くんと話すためだけに、みんな私を口実にしているだけ。


それを察した寧々ちゃんの怒りをどうにか落ち着かせて、周りに気ばかりをつかう毎日はすごく、なんていうか……しんどい。



「1年の頃から?」


「えっと、転校生がきてね、」



パタンとドアが閉められる。

私の話なんて退屈でつまらないはずなのに、来栖くんはどうして。



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