家族になった来栖くんと。




「あんたっ!つぐみをどうする気!?お金でも集ろうとしてんの!?」


「え?なんで?」


「なんでって、そんな思わせぶりなことしてさ!!つぐみはねっ、クズ元カレと親族になった末に一緒に暮らす羽目になった報われない───」


「わーー!!寧々ちゃんストップ…!!」



「あっ、ごめん」と、意味もない謝罪が悪気もない友達から返ってくる。


そんな私たちとは裏腹に、須和くんのにこやかな表情はピタリと静止して。

スッと含みある目に変わった先に、なぜか私。



「白山ちゃん、ちょっといい?」


「へっ…あ、うん」


「こっちこっち」


「え…?」



席を立ち上がった須和くんは、その上で手招きすると。

教室では言いづらいのか、くいっと教室外を指してくる。



「おいで」



おいで……?
いずこへ……?

どうして私の身体が勝手に動いてしまったかというと、少なくとも彼には貸しがあるからだ。


そういえば須和くん、今日は他クラスの女の子たちとも話してないみたい…。



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