家族になった来栖くんと。
「さっきの話ってさ、ほんと?」
「さ、さっき…と、言いますと…?」
「あのクール気取った未練タラタラ野郎と親族って」
「えっ?」
「あっ、ゴホン。元カレさん」
なんか今、すっごいドスの効いた須和くんらしからぬ声が聞こえたような……。
気のせいかな…?
わざとらしい咳払いも聞こえましたが。
連れて来られた渡り廊下にて。
どうして彼は私に迫ってくるんだろう。
「えっ、ちょっ、」
「親族って、従兄弟とかってこと?」
「いっ、いや!そうじゃなく…って、わっ!」
トンッ───、
壁にまで追いやられて、両脇に伸びてきた須和くんの両手が行動範囲を縛ってきた。
「…あの日のこと、覚えてる?」
「っ!そっ、その節は多大なるご迷惑とご心配をおかけしまして……」
「許してほしい?俺のカーディガン、白山ちゃんの鼻水だらけになったんだよなあ」
「ごごごごっ、ごめん…なさい…」