家族になった来栖くんと。
泣いている私を慰めてくれた。
周りから隠すために、抱きしめてまで。
そんなの須和くんにとっては迷惑極まりない。
逃げきるつもりはなかったけれど、こうして改めて言われたのは今日が初めて。
「じゃあさ、元カレと親族の理由とかって教えてくれたりする?それで許すから」
「あ、はい。兄のお嫁さんが、その人のお姉さんでした」
「うわっ、ちょー素直」
うん、ここはもう言ってしまえば防衛本能。
これ以上の問題にしたくないですよと、こちらは降参ですよと、とっくに両手を上げていますよと。
「ふうん?なーるほどね?」
「は、はい…」
「でもなんで同居?する必要ある?」
「じつは……」
カクカクシカジカで。
ああなってこうなって、その結果で。
またもや防衛本能、発揮。