家族になった来栖くんと。




「ねえねえ桃弥くんって、やっぱり白山さんのこと好きなの?」


「あっ、俺もそれマジ聞きたかった!みんなウワサしてるぜ?」


「きゃははっ!どうなの桃弥くん!」



どこでバレたかと、正直焦った。


ある日の放課後、先生にたまたま呼び出された白山さんを俺は教室で待っていた。


白山さんは「いつまでかかるか分からないから、今日は別々に帰ろう」って言ってきたけど。

こうして俺も教室でたまたまやることがあったっていう形を作れば、彼女に罪悪感を感じさせず一緒に帰れると思ったから。


ほんと、何もかもが下手くそだった俺は。



「…ウワサって、どんな」



俺が居るとこ居るとこいつも女子が集まってきて、男子も連れてきて、今日も同じだ。

なるべく平然を装うことにいっぱいいっぱいだった俺は、まさか白山さん本人が聞いていたなんて思ってもみなかったんだよ。



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