家族になった来栖くんと。
「とりあえず食べてみなって。ほら、あーん」
「っ、そのっ、だいぶしんどいです…!申し訳ないですが帰りっ…、わっ、んむ…っ!」
「はい、おいしーね?」
「……おいひい、ひぇ」
甘いマスクには裏がある。
やさしい仮面を被った自己中さん。
と、最近の須和くんに貼りつけた私独自のレッテルだった。
「ごめんって。おねがい機嫌なおしてって。だってしょーがないじゃん、俺が君と行きたかったんだから」
「そっ、そういう問題じゃなくて…!」
「じゃ、どーいう問題?」
「それは…っ、……ううん、大丈夫、です」
「ふはっ。…照れちゃったー。かわいいね?」
スイーツビュッフェのあとは、とくに予定もなく寄り道。
下手したら彼は家まで着いてくるんじゃないかと思ったため、ぐるぐる遠回りだ。
月末とあってお小遣いも余裕ナシ。
………須和くんよ、あなたはいつまで着いてくるつもりだ。