家族になった来栖くんと。
「あの……ほんと、お金なんか持ってなくて私…」
「…うん?」
「カツアゲですか…?新種のカツアゲ…ですか?」
「うん、まず新種のカツアゲについて純粋に俺が説明を求めたい」
パニックを起こした前回は、悔しいことに記憶が飛ぶことはなかった。
だって思わないじゃないか、そんなの。
ほんの少し呼び出された渡り廊下で告白されるなんて。
「俺がつぐみちゃんを好きって言ったの、嘘だと思ってる?だとしたら心外だよ、傷つくわ〜…」
「いやあのっ、嘘っていうか、信じられなくて…!そっちっ、そっちなので傷つかないで……ください…」
「………ふっ」
「わ…っ!」
ぐいっと腕が引っぱられて、ずんずん進んでいく須和くん。
この遊歩道は、すこし先に秘密基地のような東屋がある。
やっぱりそこを目指していたみたい。