家族になった来栖くんと。
なにより、似ている。
とくに艶やかで綺麗な黒髪と、目元が。
「つぐ、涼に料理でも教えてもらったらどうだ。おまえそういうの一切だろ」
「涼に料理……、ふふっ、ラップみたい」
「つーぐ。聞いてるのか?」
「……へ?あっ、うん。お風呂掃除、教わります…!」
「料理な。風呂掃除くらいは教わらなくともできるようになれ。…ごめん涼、ちょっと抜けた妹だから手間かけさせるかも」
そんな兄妹コントがツボにはまったのか、涼さんは楽しそうに笑っていた。
とりあえずの一見落着だ。
明日からはまた、私の変わらない毎日が始まる……と、思っていたのに。
「こ、こんにちは…」
「……は、なんで。姉さんは」
「か、代わりに来たもの…です。……ごめんなさい」
「…………」
ある日、私のほうから来栖家に突撃することとなる。