家族になった来栖くんと。




「おかえり。つぐみちゃん」


「た、ただいまです…」



そして変わったことは、もうひとつ。

我が家が二世代住宅になったこと。


無事にリフォームが終了して、完全分離型で2階は兄夫婦の家になった。


もちろん私は両親と1階で生活しているけれど、今日も迎え入れてくれるのは涼さんの温かい声と夕飯。



「今日はグラタンなんだけれど、パンも食べられそう?」


「はい!お腹ペコペコで」


「よかった。すぐに用意するから座って待っててね」



つぐみちゃんのご飯は引き続きこちらで用意しますと、そう言ってくれたのは涼さんだった。


お父さんとお母さんが仕事に忙しい人だからと労りの気持ちも大きいだろうけれど、涼さんはかなり私を可愛がってくれている節もある。


とくにお母さんが夜勤のときだけでもと、私ぶんの夕食を率先して当たり前のように作ってくれるのだ。

ほんとうに感謝しかないです、お義姉ちゃん…。



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