家族になった来栖くんと。




3ヶ月は超したからすごい、とかじゃないから。

「…年月じゃないのよ」と吐き捨てられた優しさは、今の俺にはまだ拾う勇気がなかった。



「勝てないよ…、奴らの3ヶ月には」



これ、弱音。

誰にも言えなかった弱音だ。


馬鹿にしていた3ヶ月が、まさかあんなにも強固なものだとは思わないじゃん俺だって。

たがか中学生の恋愛でしょ?って、比べるまでもないと思ってたんだけどなあ。



「もうさあ……一線越えたのかなって感じがしたんだよ」


「一線…?」


「…あのふたり。たぶん越えたんだろーね」



身体としての一線じゃなく、言うなれば心としての一線だ。

俺の前に堂々と立って隠すことなくつぐみちゃんに触れたあいつはもう、かつて俺が殴ったクズではなくなっていた。


そして何より、つぐみちゃん自身もだ。



「俺……なにが足りなかったんだろ」


「…諦めるの?」


「…わかんない。けど……もう少し俺ができることはしたいとも思う」



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