家族になった来栖くんと。




「…ホントだー。知らなかったー」


「ちょっ、来栖くん…!」


「あれー、明日だと思ってたー」


「なにその棒読み…!」



こんなのぜったい確信犯だ…!

最初から知っていたから、私をここに呼んだってこと…?

つまりそれって……。



「ひとりでご飯が寂しかったらうちに来ればいいのに…!」


「…いや、そーいうわけでもないから」


「へっ?そういうことじゃ、ないの…?」


「うん。ちがう」



ハッキリ否定する来栖くんは、本当に他の理由があるみたいなのだ。

そこまで純粋ではありませんよ、と。
もっと下心がありますよ、と。


そう思わせてくる顔で、ずんずんと距離を縮めてくる。



「ど、どういう…こと…?」


「知りたい?」


「わっ…」



ぽすんっ。

ちょうど膝カックンされて座った場所は、ソファー。


来栖くんは見下ろすのではなく、一緒になって目の前にしゃがんでくる。



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