家族になった来栖くんと。




「ええっ?どういうこと…?お姉ちゃんそんなの一言も聞いてないわよ…!」



いつもより早く起きてしまった朝。

常にお寝坊さんな私は誰かに起こされなければ基本は起きることができない。


しかし今日はどうだろう。


お母さんにもお兄ちゃんにもギャフンと言えると上機嫌に階段を降りれば、リビングから涼さんのトーンに配慮した声が。



「もうお母さんも行っちゃったの…?どうしてお姉ちゃんにメールくれなかったのよ桃弥!」



電話の相手はすぐに分かった。

それだけで私が緊張してしまうんだから……困る。



「お、おはようございます涼さん」


「あっ、つぐみちゃんおはよう!今日は早いのね。もしかしてなにか学校の用事とか…あったりする?」


「いえ……目が覚めちゃったんです」


「ふふ、そういう日ってあるよね。すぐ朝ごはんの準備するから待っててね」



うちのお母さんは看護師をしていて、夜勤が多いため今もたぶん寝ている。

なので我が家に涼さんが来てくれて誰よりも助かっているのはお母さんだと思う。



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