家族になった来栖くんと。
「えっ、お弁当…!?」
『そ。っても、そんな期待しないで?』
レジャーシート係を引き受けた私はベッドから起きた。
軽く朝食をとって、スニーカーに合わせた服をチョイスして、前よりもまた慣れたメイクをナチュラルに。
「わあ…!これぜんぶ北斗くんが作ったの…?」
「うん。味に保証はしないけどね」
「す、すごい……」
こんな特技があったなんて……。
お料理とは不仲な私が、それはそれは思わず目を奪われてしまうほどの出来栄えだった。
原っぱに敷いたレジャーシートの上、見た目にも拘った可愛らしいお弁当が広げられる。
「これが生春巻き、こっちがシソささみ揚げで、これが肉巻きおにぎり」
飾られたウインナーは花のように詰められているし、野菜とのバランスも文句なし。
これがお店に売られていたとしてもまるで違和感がない完成度だ。