家族になった来栖くんと。
あのあと私たちを置き去りにしたまま顔合わせは続けられた。
戸惑いを一瞬でも見せてしまった私たちだったものの、とくに家族たちは脇役にそこまで気は回っていないようで。
夫婦になろうとしているメインのふたりが主役。
ある意味、助かった部分はある。
「もちろん目なんか合わせられなかったし……食もね、なかなか進まなくて」
「そりゃそうだよー。あんま良い思い出ないなら尚更だよね。…3ヶ月って言ってたっけ?」
「…うん。遊ばれて、振られたの」
「最っ低。そんな男が家族間の一員になるとか、私だったら死んでもイヤ」
寧々ちゃんと出会ったのは高校に入ってからだけれど、お互いに過去の恋愛談は伝えあっていた。
寧々ちゃんは今まで2人とお付き合いしたことがあって、1人は小学校6年生のとき。
そんなもの無いようなものだと笑い話として聞かせてくれた。