家族になった来栖くんと。




目の前にある、わたあめのように大きくてふわふわしたクッション。

まるで「ここに飛び込んでおいで」と私を誘っているみたい。


ぜったい気持ちがいい。
全身を押しつけて、むぎゅーってしたい。

なので私は遠慮せず飛びついたのですが。


…………あれ?


思ってたより固い…。

想像していたよりガッシリした胸板なんだね、クッションさん。


でも、いい匂いがする。
この匂いって、私が大好きな匂いだ。



「へへ……、いいにおーい……」



ずっとずっとこうしていたいなあ…。



「…ぎゅーー……」


「…………」


「うへへ…、あったかぁい………」


「あのさ。朝なんだけど」



キラキラなクッションさん、まさかの喋る…と。

予想外はここにもで、なんとも低い声だ。


びっくりする。

びっくりしすぎてパチッと、目を開いてみれば。



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