イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜
「大平様〜」
奥から声がして翔馬が奥に入って行くとテーブルとプリンターが運ばれてきた。
「このリビングは広いので書斎兼リビングにしちゃいましょう、寝室はベッドと洋服で…」
ソファとテレビの位置も動かして使いやすいリビングに配置して、慶悟の生活導線を美麗は作ってくれた。
「あと、畑野様、寝室へ来ていただけますか?」
「はい」
寝室に入ると今日は定時で帰りますねと美麗は慶悟に告げた。
「せっかくお手伝いに来てくれたので夕食でも2人で楽しんでください」
「残念だ」
「明日は15時以降じゃないと来れないのでよろしくお願いします」
「指名で3時間入れておいて」
「いいんですか?仕事終わったら普通に来て片付けてもいいかなと思ってたんですけど…」
「ありがたいけどせめて1週間、中野さんのスケジュールを埋めさせてよ」
「…じ、じゃあ仕事が終わったら私の事も美麗って呼んでください、慶悟…さん…キャッ、恥ずかし!」
美麗は両手で自分の頬を挟んだ。
「ったく、可愛いなぁ…美麗…」
「…慶悟さん」
慶悟は美麗の顎を持って何度も軽いキスをした。
いつまでも止まらないキスに「じ、時間です」と美麗が止めた。
2人で奥から出てくると美麗はエプロンを外した。
「それでは私は失礼します、大平様もお疲れ様でした」
「もう、帰るの?」
「はい、では畑野様、失礼します」
深々とお辞儀をした。