イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜
午後から翔馬は届いた荷物の組み立て、美麗と慶悟はキッチンの片付けをしていた。
「翔馬のマンションは24時間いつゴミを出してもOKなんだよ、ここは曜日で決まってるし午前中じゃないと出せないんだ、ゴミがついたまる」
「でも生ゴミはほとんど出ないんですよね」
「今はね、でも中野さんが作ってくれるなら俺にわかるようにしといてくれればちゃんとやるよ」
「本当ですかぁ?(笑)」
「やり方がわからないだけで…うん」
あっ、そうだと美麗は慶悟を玄関に呼んだ。
「ここ、多分収納なんですよね、開けてもらっても…うんしょ」
廊下にたくさんの段ボールを反対側に寄せ、1つの扉の前を片付けた。
慶悟が開けると物はあまり入ってなくてフットサルのボールやスノボーの道具が入っていた。
「ここに段ボール達を入れても大丈夫ですか?」
「いいよ、結構広いな」
「じゃあ、ちゃっちゃと入れちゃいます」
あっという間に廊下の段ボールはなくなった。
「使いにくかったらまた変えますので畑野様の生活スタイルに合わせるんで私に教えてくださいね(笑)」
「うん、ありがとう…肩貸して」
「?どうぞ」
慶悟はそう言うと後ろからハグをした。
「畑野様はもういいんじゃないかな?慶悟って呼んで欲しい…ちゅっ」
バックハグからのキスを慶悟がすると
「今はダメ…です…後で…」
と可愛い返事が返ってきた。
リビングに戻ると翔馬が組み立てに苦労していた。
「手伝います」
「翔馬は無理みたいだ、中野さんにお願いしよう(笑)」
「はあ、休憩」
男2人はソファに座り話している。
その間に美麗は棚を組み立てた。
「早い…俺の時間は何だったんだ」
「人それぞれ得手不得手はあります(笑)畑野様、寝室見せてもらってもいいですか?」
「うん、どうぞ」
美麗は奥に入って行った。