【コンテスト用短編作品】すれ違いだらけの婚約関係は、3年越しのファーストキスでやり直しましょう ~御曹司である婚約者が嫉妬深いなんて聞いてません!!~
あの後、改めて昨日のことを高見さんに謝った。
信用がなかったとしても、あまりにも酷いことを言ってしまった。
本気で向き合おうとしていた人から、他の女性との関係を容認するようなことを言われるなんて、、、
彼はどれほどショックを受けただろうか。
そして、お互いに思っていたことを少しずつ打ち明ける流れになった。
その中で判明したのは、昨日の私の行動に、高見さんが不安と嫉妬を抱えていたことだった。
「私が浮気?ですか」
「時間遅くなっても連絡がないから、てっきり浮気かと思ったんだ」
申し訳なさそうに言われたことに、首を傾げてしまう。確かにそうなるか。まさか浮気を疑われるほど、興味を持たれているとは思わなかった。
「それに泣いているし、誰に泣かされたんだと思ったら居ても立っても居られなくて、、言い訳にはなるんだが、正直嫉妬したというか…」
「しっと…」
実感のないまま呟くと、彼はじっと私を見つめた。その視線に、熱っぽいものを感じてしまい仕方ない。
「こ、これからは連絡するようにします…」
「義務的じゃなくていい。第一は無事に帰ってきてくれれば。それに、事務的な連絡だけじゃなくて、雑談とか送ってきてもいいからな」
その言葉に頷く。私だって、高見さんのことを知る機会を増やしたいことは嘘ではない。
「でも、もし連絡がなくても心配しないでください。私は恋愛経験がないので、浮気なんてハードなことできませんし」
「恋愛経験がない?」
「そういえば言ってませんでしたね。恋人いない歴=年齢です」
恥じることもなく、さらっと伝えると、高見さんは驚いたように固まってしまった。
それから、顔を青くする。